耳を両手で覆って頭をブンブンと左右に振った。
ありえないっ!
怖いっ!
なんだか得体のしれない恐怖に頭はパニックで、
なのに、
「虫じゃねぇよ!
――バカヤロー!!」
頬に何かが止まったと同時にまた声が聞こえた。
「っ!!」
驚きと恐怖で咄嗟に自分の頬を叩くと、
「わっ!!」
叫び声が聞こえて、掌を見ると、
「なに?なんなの?」
小さな人?
掌でくったりとしている人が苦しそうに顔を歪ませていた。
虫ではない…。
でもっ!!
「なんなの―…!!」
動揺しまくりの私は手をぶんぶんと動かしてその小さな何かを振り落とした。
羽がはえた小さな人?
それに喋ってた?
恐る恐る床に視線を向けるとその小さな人?はむくりと立ち上がり服をパタパタと払っている。
そして私の視線に気付いたのか、
「こんな酷い扱いを受けたのは初めてだ。バカヤロー!!」
真っ赤な顔で怒りを露わにしていた。

