「マツ、そんなに睨みつけたら遥夢が食べれませんわよ。」
シラッとした様子で話すデリーさんにマツさんは、
「あ゛?」
やっぱり不機嫌な様子で声を出す。
だから私はディアスさんに言ったんだ。
「説明…聞かせて下さい。」
ディアスさんの言ってたお話がマツさんの機嫌を今以上に悪くするのか、それとも良くなるのかはわからないけど、でも聞きたいと思った。
思ったのに、
「話は私からさせていただきます。」
ナイフとフォークを使って優雅に食事をしていたディアスさんが食事の手を止め、ナプキンで優雅な様子で口元を拭い、言葉を掛けた。
お皿に置かれたナイフがカチャリと音を立てて、その音に私は胸がギュッと縮こまる感覚がして緊張感が増したんだ。
だけどマツさんは変わらず不機嫌オーラを全身から放出したまま、
「誰が話してもいいから早く聞かせろ。」
地を這うような低い声で言い放った。

