その笑顔に見惚れていると彼は私の腕を引いて自分の胸元に引き寄せる。

そのまま彼の腕の中に包まれると、


「遥夢をずっと閉じ込めていたい」


甘い声で囁かれた。


彼の胸元に埋めていた顔を上げると私を見下ろす彼の顔が近付いてきて、私は自然に瞼を閉じた。

そして吐息が感じるほど彼が顔を寄せた時



「遅いっつぅの!」


扉が乱暴に開けられてディアスさんの不機嫌な声が響いた。


「てめっ!邪魔すんじゃねぇよ!」


マツさんはディアスさんの登場に声を荒げながら私をギュッと抱き締めた。


その力の強さに少し息苦しさを感じつつも恥ずかしさに私の顔は熱を持ち、マツさんの胸に顔を埋めたまま動けなかったんだ。