私の体に覆い被さるマツさん。


上からじっと見つめられると恥ずかしいのに目が逸らせない。


「エッチなことなんて考えてません。」


もっとキスがしたいなんて言えなくて否定の言葉だけを口にした。



なのにマツさんは吐息が掛かるほど私に近付いて、



「俺はしたい。」



そんな風に言うから私はギュッと瞼をかたく閉じた。



「ん…―ふ…ふがっ!」



だけど降ってきたのはキスじゃなく、ギュッと鼻を摘まれて、驚き目を見開く私を見て肩を震わせて笑いを堪えるマツさん。


「痛いじゃないですか~!」


鼻を押さえながら涙目で訴える私に、


「期待してた?」


なんて意地悪な言葉を落とす。



「きっ…期待なんてしてません!」


なんて口にしてもガッカリしたのが本音で、それもマツさんにはお見通しらしく、



「嘘つきだな。」


耳元で囁いて、そのまま耳朶にチュッと音を立てて吸い付いた。