「あぁ、わかっている。」
俺もデリーの背中に腕を回し、抱き寄せた。
俺の腕の中でぷるぷると体を震わすデリー。
「嬉しいですわ。マツ。」
笑いを堪えているのだろうか、声も震えている。
つぅか、茶番はもう終わりだ。
「デリー、本題に入ろうか。」
デリーの肩に顎をのせて耳元でそっと囁いてやった。
もちろん息を吹きかけるのを忘れずにだ。
「なんだ、気付いてらしたの?」
俺の肩をドンと突き飛ばしながらデリーは俺から放れ、悔しそうに顔を歪める。
「俺とお前とかありえねぇだろ?」
デリーはディアスの妹、それにデュランの娘だろ?
ましてや小さい頃から一緒にいたんだ。
兄弟みたいなデリーに恋心なんて…。
「気持ち悪ィ…。」

