可愛い遥夢。
お前を俺の腕の中に閉じ込めておきたい。
風呂でお前の体に触れたとき俺がどんな気持ちだったかお前にはわからないだろう?
お前に冷たく見られてもお前と過ごすこの空間に幸せを感じる俺の気持ちなんてお前は知らないだろう?
「あなたを本気で愛してたわ。
騙されているなんて知らないままに私はあなたに愛されてると信じてた。無知だって思ったでしょう?
滑稽だね、私。」
だからお前の言葉に俺は何も言えなかった。
「温室の世話をしてくる。」
逃げることで俺は自分を保っていた。
蘭の世話をすることで俺は俺の中の罪悪感を癒やしていたんだ。

