俺を睨みつける遥夢の瞳が俺を苦しめる。


泣きはらした赤い瞼は腫れていて、十分過ぎるほど傷ついている遥夢に俺は追い討ちを掛けるような事をしているんだと思うと胸がズキズキと痛んだ。


温室の中の密室。


モニター室で俺は遥夢と一緒に過ごす。


竜一は俺を完全に信用したわけではないが、機械操作の出来る俺をそのまま雇い入れると言った。

それこそが俺が望んでいたこと。


遥夢の側にいれば遥夢は危害を受けることはない。


後は馬鹿で間抜けな竜一に手を貸した人物を特定すれば戦い方を決めることが出来る。


今回、不思議に思うことは2点あった。


旦那様の死後、彰人に容疑がかかるのが早すぎたこと。


警察が介入している割には竜一達の思惑通りになりすぎていること。


ろくな捜査もしないまま彰人が連行されたのは、竜一に協力する奴が警察内に存在するのだと想像がついた。


警察を抱き込むなんて、お前は本当に組をしょってく気があるのか?


警察って正義の味方じゃねぇのかよ!


いつの世も、世界が変わっても金や権力の虜になる奴らに憤りを感じずにはいられない。


汚い世界。


こんな世界で遥夢は生きてきたのか?


俺は…


反抗ばかりして好き放題に生きてきた。


振り返ると守られ、大切にされていたと今更ながらに気付かされた。


なぁ、遥夢。


俺と一緒に生きてくれ。

真っ白な世界なんてこの世には存在なんてしないかもしれない。


だけど、俺とお前なら作れると思わないか?


お前となら俺は世界を白に出来る気がする。