遥夢を捜して街を歩き回る。
ふと目に止まった小さなケーキ屋。
色とりどりのマカロンがウィンドウを通して目に入った。
扉を押して中に入るとたくさんのケーキと焼き菓子が並べられていた。
遥夢の掌の上に乗せてやりたいのはピンク色をした丸いマカロン。
体も心も疲れきった遥夢の慰めになればいい。
「そのピンクのマカロンを一つ下さい。」
俺の言葉に店員は少し戸惑いを見せながらも小さな紙袋にマカロンを入れてくれた。
生クリームとフルーツがたっぷりのったケーキより今遥夢の心を癒せるのはこの春を思わせるピンクのマカロンに違いない。
そんな事を考えていると思い出したのは小さな公園。
子供の頃一度だけ遥夢を連れて行ったと話していた公園を思い出した。
砂場とブランコとすべり台しかないどこにでもある公園を遥夢はとても気に入っていたと彰人は話していた。
遥夢の母親がおやつにと持たせてくれたマカロンを桜の木の下で一緒に食べた思い出の公園。
きっとそこにいる!

