「今から俺が話すことを信じる信じないは自由だ。
けど、聞いてくれ。
聞き終わってからも俺にまだ頼みたいと思うなら俺もその時にまた考え、返事をする。」
俺は自身の事を話そうと思った。
二人は何か言いたそうにしていたが、俺の口調の変化から真剣だと悟ってくれたのか何も言わずにただ頷いてくれた。
俺は二人に淡々とbottomについて、bottomでの俺の生活や地位、ここに来るまでの経緯や気持ちを話した。
自分の国の誰にも言わなかった気持ちについて話が出来たのは俺にとって初めてのことで、だけど口にすると胸の中でモヤモヤとくすぶっていた何かが無くなったような気がした。
「異世界…そんなものが存在するの?」
誰だって、信用なんか出来ねぇってわかって話したから彰人のお袋さんの反応はいたって普通なんだろう。
「マツ、てめぇが王子とか気持ち悪ィ…」
そこか?
そんな風に聞きたくなるような彰人の反応に俺は苦笑いを浮かべた。
「口は悪ィし目つきも態度も、どれをとってもお前と王子が結びつかねぇ。」
ご丁寧に頭まで抱えやがる。
つぅか…
彰人の反応が普通と違うことに俺は救われた。

