表向きね…
ちゃっかり裏の構想も出来上がってるわけだ。
「で?俺に頼みごとってのはなんだ?」
こんな場所に連れてきて、そんな話をされたら断る理由なんてねぇ。
この世界で初めて俺が関わった人間。
それも、俺にとって初めて自由に振る舞いつき合えた奴だ。
大事な奴なんだ。
「お前には遥夢を助けてやって欲しい。」
だから、俺を騙してまでこの場所に連れてきたんだな?
「助けるって具体的に話せよ。」
「それは…」
「私からお話します。」
「??」
彰人の言葉を遮るように背後から声が聞こえた。
振り向くと温室の入り口から人影が近づいてくるが見えた。
誰だ?
俺の心の声に応えるように彰人の声が響く。
「俺のお袋だ。
この屋敷の使用人。」

