後継者から逃げるために異世界に行きたいんだ。

後継者になってからじゃ意味なんてないんだよ!

心の中で悪態をついている俺にデュランはため息を吐き出しながら話出した。


「異世界であなたに大切な人が出来て連れ帰るなら後継者になっていなければ守れないのですよ?」


「どういう意味だよ!」


「伝説の戦士という肩書きだけでは駄目だと申し上げているのです。」


「あ゛?」


「あなたのお祖父様も自分と同じ悲劇をあなたに味あわせたくないと仰ってました。」


「詳しく話を聞かせろ!」


ずっと脳天気だったじじいに悲劇だなんて似合わねぇ。


それにじじいは後継者、この国の統治者じゃなかったのか?


「あなたのお祖父様が即位されたのは異世界から戻られて2年後の26歳の頃でした。」