「一番最後のページまで読んでませんね?
そこにこの日記の意味が書かれています。」
おぉ!
さすがデュラン。
謎は解明か?
最後のページが開かれたノートを差し出され、目を通すと、
「なんだこれ?」
怒りに体が震えた。
やっぱり、じじいはじじいだ。
期待した俺が馬鹿だった。
「私としてもコメントのしようがありません。」
困った様子のデュランを心底気の毒だと思った。
じじいのノートはデュランの親からデュランへと厳重に管理されていたようだ。
俺の手元に渡るまで、の責務として受け継がれてきた物だと言う。
「デュラン、じじいに変わって俺が謝る…。」
ペコリと頭を下げる俺に恐縮するデュラン。
テーブルの上には問題のページが開かれたまま放置されたままだった。
『恋愛自慢日記』
馬鹿なじじいの筆跡でデカデカと書かれた文字が俺の心の虚しさを濃くしていた。

