じいちゃんも俺と同じで18歳で瞳の色が変わった。

その頃はまだ異世界の存在も明らかにされておらず、伝説も伝説と語り継がれていただけだった。

「だから10代目マーフィー様はご自分の体に起きた異変を調べるために研究を始めたんです。」


「研究?」


「はい。古い書物を集め、研究に必要な人間も集めました。」


「で?」


「そのために国を一つにする事に尽力したのです。」


「あ゛?」


「bottomには小さな国があり統治者も統治の方法もまちまちだったのです。」


「弱者は支配され、正に力だけの世界を変えられたのがあなたのお祖父様だったのです。」


ダルい歴史の勉強で聞いたことがある話だ。


「けど、俺には想像すらつかねぇよ。
あのふざけたジジイがこの国を統一したなんて事はな。」


じいちゃんは俺の遊び相手としては最高の人だった。


口うるさい使用人を黙らせ、勉強部屋から連れ出してくれたのはじいちゃんで、


「偉大な人物とはかけ離れた風貌だったじゃねぇか。」


昔の記憶を辿りながら言葉を落とす俺にデュランは、


「それがお祖父様の狙いなのだから、あなたがそう思うのは仕方のないことです。」


だけど、今のあなたの姿を既に見抜いておられたのも唯一お祖父様だけだったんですよ。


続く言葉に俺は驚いて目を見開いた。