10代目マーフィー。


じいちゃんに愛称はねぇ。


愛称なんぞつけだしたのは親父の代になってからだ。


それまでは、同じ名前の人間を同じ様に呼ぶ事です面倒だったりしたらしい。


偉大な10代目マーフィー。


じいちゃんはじいちゃんだけど、その功績は素晴らしいものだと聞いたことがある。


だけど実際のじいちゃんは俺にとってはじいちゃんで、偉大だとか功績だとか言われてもピンとこなかった。


ただ、たった1人の俺の安らぎと呼べる人だった。


「覚醒遺伝…なのかもしれませんね。」


じいちゃんに思いを馳せている俺にデュランはポツリと言葉を零した。


「10代目マーフィー様、あなたのお祖父様は黒い瞳をお持ちでした。」


「あ゛?」


じいちゃんの瞳が黒だと?


「そんな顔をしないで下さい。」


怪訝そうにデュランに視線を向けると困ったような表情を浮かべている。

「だけどよ、」


「マーフィー様の瞳の色は変化したのです。
今のあなたのように…」

「けど、」


「そして、花嫁と結ばれてまた瞳の色は変化したと聞いております。」



なんだよ、それ!

んなコロコロと変わるものなのか?

それならば、俺もまだ変化するのか?

わけわかんねぇ。