泥酔した俺に纏わりつく女を払いのけるデュランを俺はただ笑って見ていた。


「失礼します。」


デュランの声を聞いた瞬間に割れるような女の悲鳴を聞き、俺は全身に痛みを感じて意識を失った。


「こっぴどくやられたな」


「酒臭いですわ。」



目が覚めたら、俺を見下ろすように顔を覗かせるディアスとデリー。


起きあがろうとしても体がいうことをきかない。

「無理無理!」

「お父様の縛りがかかってるので起き上がることは出来ませんわ。」


痛みに顔を歪ませる俺に呑気な2人の声が聞こえた。


デュランの縛り?

なんだそれ?!


「デュランはどこにいる」


俺の問いかけにも、

「知らねぇ。」

「存じませんわ。」


使えねぇ言葉しか返ってこない。


「マーフィー、もう諦めたらどうだ?」


痛みに苛まれながら体を動かそうとする俺をニヤニヤと笑いながら見ているディアス。


「無駄な抵抗ですわ。」

デリーにいたっては優雅に紅茶を飲んでいる。


コイツら…


マジぶっ殺す!


感情が高まりイライラに限界を感じた時、俺の体を縛りつける力が消えた――。