バカバカバカバカってさっきからうるさいよ!


心の中で悪態をついてもディアスには垂れ流しで、


「馬鹿に馬鹿夢って言って何が悪い!」


不機嫌なディアスは容赦なく言葉を返してくる。

くぬぉ――!


苛々を爆発させようとする私を一瞥して先にディアスが口を開いた。


「お前が眠る前に俺が言った言葉聞いてたか?」

眠る前?

ディアスに運ばれて階段を見たまでは覚えてる。
ディアス、何か言った?

「そこからかよ。」


言葉にする前にディアスに返答されて、


「何か言ったの?」


気まずさを感じながら問いかけると、


「悪夢を見ることになるって俺言ったんだけど?」


呆れたようにディアスは言ったんだ。


悪夢?

確かに夢、すごく怖かった。

だけど、どうして?

どうしてディアスは悪夢を見るなんてわかるの?


考え込み、首を傾げ続ける私に掌ををかざすディアス。


目の前で広げられた掌にはマツと同じ星形の痣があった。


「マツと同じだね。」


「あぁ、アイツより俺のが薄いけどな。」


「うん、マツのはもっとくっきりしてた。」


「それが奴の力を示すんだ。」


「??」


「星形がハッキリとついてる方が力が強いっていうこと。」


ふーん。

けど、夢の話から星形の話って、私が言うのも変だけど話題それてない?

「お前がそれを言うか?」


「やっぱり?
私が言うと説得力ないよね。」


私の言葉にディアスはケタケタと声をあげて笑ったんだ。