マツを突き飛ばして私は部屋に駆け込んだ。

弱い自分が嫌い!

本当は全て投げ出して、ここから逃げたい。

そんな風に考える自分が許せなかった。

竜一と繋がり、旦那様や彰人さんに酷いことをしたマツを信じたいと思う自分の甘さも許せなかった。


マツを瞳に映すと確かめたくなる自分が情けなかった。


嘘でしょう?
マツ、嘘だと言って!


何度も飲み込んだ言葉が、喉の奥から込み上がってくるのを抑えるのに精一杯だった。


滑稽で笑えてくる。


竜一と一緒に現れ自分の耳で聞いたのに、その真実すら受け止めることが出来ないなんて…。