一人で戦わなきゃいけない。 逃げてしまえば彰人さんの無実を証明することも出来なくなる。 「遥夢…。」 涙で頬に張り付く髪をマツの長い指が払ってくれる。 頬を伝う涙も拭ってくれる。 指は、手はあたたかいのに、それを感じる私は凍ったように冷たく感じた。 「放してっ!」 優しい声で呼ばないで! ぬくもりを感じさせないで! 私は弱い! そのぬくもりが偽りであっても縋りつきたくなる。