首筋を這う竜一の舌にぞくりと悪寒が走った。


どうでもいいなんて…

本当は思いたくない。

書類上、彼の妻になってしまっても心と体まで妻になる気はない。



どうかしてたんだ。


マツが竜一の手下だとしても、旦那様と彰人さんから頂いた愛情はずっと本物だったもの。


だから竜一なんかに汚されてたまるもんか!!


「竜一、放しなさい。」


低く唸るような声が出た。


首筋にかかる竜一の荒い乱れた息が止まり、私から離れた。


起き上がり何事もなかったように服装を整えて、竜一を真っ直ぐに見てから口を開いた。


「すぐに温室を出て行きなさい。」


わなわなと体を震わせる竜一。


やっと状況に頭がついてきたのだろう。


「てめぇ、誰に向かって口きいてるんだ!」


「竜一に決まってるじゃない。」


「お前は俺の妻だろ?
おとなしく俺に従っていれば可愛がってやるつもりだったのにな。」


ニヤリと笑みを浮かべる竜一をグッと睨みつける。


そんな脅しに屈したりしない。


今そばにいなくても私は愛されてる。

旦那様や彰人さんを信じる気持ちさえなくさなければ闇に堕ちる事なんてない。

魁夢と暮らしたときとは違うんだ。