「突っ立ってねぇで座れば?」
呆然とする私の近くの椅子を引いてくれたマツはそのまま私の肩に手を置いて椅子まで誘導し、座らせた。
ストンと下ろした椅子の前にはテーブル、そしてテーブルの上には紅茶が入ったグラスが3ツ用意されていた。
「温室は暖かいので冷たい飲み物にしました。」
レースをあしらわれた綺麗なコースターに置かれたグラスはキラキラと琥珀色に輝いていて、とても綺麗だ。
「気が気くね。さすが彰人。」
マツはクルクルとストローを回しながら笑顔で話した。
カラカラ響く氷の音とマツの軽い口調に眉を寄せる仲村さん。
口調も態度も対照的な2人の姿に私は少しだけ肩の力が抜けた気がした。
「なぁ、遥夢…
彰人ってつまんねぇと思わねぇか?」
だけど突然ふられた会話とその内容に私の体はすぐに又硬くなったけれど…

