沈黙が続く部屋。
「お茶を入れなおしましょう。」
すっかり冷めてしまった紅茶をポットと共にワゴンにのせると仲村さんは一礼して部屋を出て行った。
その姿は執事のようにスマートで隙なんて一つもない。
そんな仲村さんの背中を見送る私はとても寂しかった。
とても距離があるように感じてしまった。
ねぇ、仲村さん。
私はここで何をすればいいの?
私がここにいるのは何のため?
こんな私がここで何が出来るの?
旦那様が言ってたとおり籠の鳥になってここにいればいいの?
なぜ私を引き取ったの?
結婚するんじゃなくて引き取ったってどうして?
何も話してくれなきゃ解らない。
苦しそうな旦那様、寂しそうな仲村さん。
私はあなたたちが悪い人には思えない。
何か私に出来ることはないんですか?

