「色気付きやがって、女連れてきても仕事はちゃんとしろよ。」


「女じゃねぇよ!色ボケ男!お前と一緒にするんじゃねぇよ。」


言い争う声とはやし立てる声でかなり騒がしい。

そして、デミグラスソースのいい匂い。


一体ここはどこなのか…私はどうしてこの場所にいるのか…





サッパリわからない。


彰人さんに想いを告げて…


それから…



それから…





「起きたか!おーい彰人。お前の女目覚ましたみてぇだぞー。」


ウンウン唸りながら思考を巡らす私にはドアが開いたことに気がつかなかった。


彰人さんに話しかける、その男の人の声でやっと頭の中の整理がついた。

…といっても何故私が今この場所で目覚めたのかはサッパリわからないままだけど、彰人さんが私をここに連れて来てくれたんだと思うと安心できた。