『ねぇ、もう喧嘩しないで。
人を殴るとあなたの手も心も痛いでしょ?
あなたはとても優しい人だもの。
私にはわかるわ。』


彰人のゴツゴツとした大きな手を白くて柔らかい掌で包むように触れる。

『どこも痛くなんかねぇよ。スカッとするんだ。面白くないことが多すぎるんだよ!!』


『いいえ。
無理しないで。
あなたは悲しんでるわ。とても痛いはずよ。
暴力はあなたを苦しめている。
あなたは優しい人だもの。』



公園で毎日春香は彰人に喧嘩をしないようにと話しをした。



出逢ってすぐには変わることの出来なかった彰人も優しい春香の心に触れ、次第に暴力や喧嘩と無縁の生活を送るようになった。