耳に響く愛しい人の透き通った低い声。 「マツ!!」 喉の奥から飛び出した愛しい人を呼ぶ声。 私の頬を撫でるサラサラの柔らかい髪。 抱き上げられた時に感じることの出来るマツの全てだった。 耳元で響く声も寄せられた唇から感じる吐息も落ちてくる髪も何度も感じてきたマツのもの。 ゆっくりと閉ざした瞳を解放した。