公園で出逢った二人はすぐにお互いを好きになった。
その女の人の名は春香さん。
不良の名は彰人さん。
公園に毎日犬の散歩に来る春香さんと春香さんに逢いに来る彰人さん。
「毎日とても幸せだったんです。彰人は喧嘩もしなくなり、とても落ち着いた穏やかな日々を送るようになった。
春香を守りたくて春香に嫌われたくなくて心優しい春香につりあう自分でいたいという思いから彼も穏やかな生活を送っていたんです。」
喧嘩ばかりの荒んだ生活をおくっていた人を穏やかにさせる恋。
きっと春香さんがとても穏やかで優しさの溢れる人だったに違いない。
私にはない...。
穏やかで優しいなんて...。
私にはない。
いつも脅えて諦めて、そんな毎日を送ってきた私には聖母のような春香さんが羨ましい。
きっと誰からも愛される人だったんだろう。
きっと失うことの怖さや辛さを知らない幸せな人だったんだろう。
私とは正反対な人。
それが春香さんなんだろう。

