しばらくうつむいていた銀の体が、
やがて小刻みに震え始めた。


「…クックッ…クックックッ…ブアハハハハハハ!!!!」

「えぇ〜!?壊れた??」

「なんやのん夏木!!飛び降りるて。
ほんでどんだけ運動神経ええねん!!
一切乱れの無い着地やがな。ぶははっ」

「もとはといえば銀のせいだろが!!」

「お前ほんまにおもろいで!!
ウチのこと変人扱いしとるよーやけど、夏木のがよっぽど変態や」

「ちょ…変態だぁ!?(笑」


銀は笑いすぎて夏木から落ちた。

「あいたッッ」
「あ、おい大丈夫か」


夏木が手を差し出す。


「ぶはッ、せや、ウチの『絶対必要なもん』教えたる」


その手に捕まって立ち上がった銀は、
ぴょんっ、
と夏木の首に飛び付いた。


「あ゙ッッ!?何す…///」

「夏木がウチの『絶対必要なもん』や。夏木がおったら財布も携帯もいらんねん♪」


「(本当かよ…)」


真っ赤になってそっぽを向く夏木。

はしゃぎ続ける銀。



そんな二人は、ただの友達同士だ。