救世結社ガイア〜あなたの声はまだ遠く〜

「じゃあ救っておいで」

「…!?」


その時、
旧校舎の影から、大きな箱を持った少年が飛び出してきた。


「みやびー!!ごめ〜ん、遅くなったっ」


赤とオレンジのポンポンニット、
総柄のパーカに半ズボン。
パンクの人が履くようなごつい靴は小柄な体型には不釣り合い。

女の子みたいに白い肌。
くりくりした目。

つくりもののような印象を受けるその少年が、
ぱたぱたとこちらへ走ってくる。


「遅いぞセナ」

「だから謝ってるだろ〜」

頬をふくらます動作がよく似合う。


「まぁいい。早くそれよこせ」


雅は少年から箱をひったくった。
そして涙でびしょびしょの優詩に向かって言った。


「説明は後だ。島津を助けたいんだったら今から僕の言うとおりに行動しろ」


「え…?」


「これを被れ!!!!」


「…は?」