「なんだなんだ!?」
「どうした」
「部室が…燃えてる…」


グラウンドでは爆発に気がついた部員たちが
不安そうにしている。


「先輩!」

その中の一人がキャプテンの元へとかけよった。

「なんだ」

「さっき…二年生が誰か、ハードルとりに部室行きました」

「何だって!?」

「たしか…島津ってヤツです!!」


青ざめるキャプテンを尻目に、
黒煙はえんえんと立ち上り続けた。