「…」


優詩が雅の手を振り払おうとしたその時…



―ドッガーン!!!!!!―




「キャアッッ!!」
「ちっ、ついに来やがった…」


二人から20mほど離れた場所、グラウンドに隣接する野球部の部室が、すさまじい音と共に爆風につつまれた。