―ピンポーン♪
だ、誰?
今、泣いてたから顔ぐちゃぐちゃだし・・・でなくていいや。
そう思ったのに、チャイムはなりやまない。
―しつこいな。
仕方なく、玄関まで行って扉の穴を覗き込むと、驚きの人物が立っていた。
私は静かに扉を開く・・・。
「比奈子ちゃん・・・?」
「眞妃琉!!!!」
扉を開くなり、比奈子ちゃんは私に飛び付いてきた。受けとめきれずにうしろによろめく。
「比奈子ちゃん?なに?」
「眞妃琉・・・ごめんね。」
・・・なにが?
とりあえず、どうやら込み入った話っぽいので比奈子ちゃんを部屋に入れた。
ソファーに座る比奈子ちゃんに、カルピスを渡すとそれを一口飲んでまた謝られた。
「眞妃琉、ごめんね・・・。」
「あー・・・一体なにが?」
比奈子ちゃんが私に謝る理由がさっぱりわからない。
「私、眞妃琉にさっき電話でひどいこと言った。夏樹さんのこと。」
「あ・・・。」
忘れていた。
わけじゃないけど・・・ね。


