自分の机にかばんを投げ置いて、比奈子ちゃんの席に近づく。
比奈子ちゃんの席は廊下側の一番後ろ。私はその対角線のはじの席。つまり一番遠いんだ。
「比奈子ちゃん!」
肩をたたいて呼び掛ける。比奈子ちゃんはヘッドホンで音楽を聴いていて、私に気付いてくれなかった。
「あ、眞妃琉。ごめん。おはよう。」
「こっちこそ邪魔してごめんね。おはよう。」
比奈子ちゃんは音楽を止めて、ヘッドホンたちをかばんに放った。
そして、瞳を輝かせて語りだした。
「眞妃琉!今日、転校生が来るって聞いた?」
「へ?」
ストーカーもどきのことを相談したかったのに、今日来るらしい転校生に話題を取られてしまった。
「知らない?」
「知らない。女の子?」
「噂によると男!しかもイケメンらしいよ~。楽しみだね!あ!でも、眞妃琉には井上三人様がいるのか・・・。」
「あの人たちは別にいいけどね。その噂って本当?」
「たぶん。」
たぶんって・・・どうよ。
まあ、あんまり興味はないんだけどね。井上ブラザーズは置いておいたとしても。
そのあとすぐにチャイムが鳴って、私は席に戻った。
「今日は転校生が来た。紹介する。入ってきなさい。」
「はーい。」
軽い返事をのあとに教室に入ってきたのは、かなり男前な男子。
確かにかっこいいけど・・・私、ガン見されてます。そして私もこの人ガン見。
マンガみたいな展開で、嫌なんだけど・・・。
「佐賀県から来ました。西都宇巳(サイト ウミ)です。よろしく。」
比奈子ちゃんの席は廊下側の一番後ろ。私はその対角線のはじの席。つまり一番遠いんだ。
「比奈子ちゃん!」
肩をたたいて呼び掛ける。比奈子ちゃんはヘッドホンで音楽を聴いていて、私に気付いてくれなかった。
「あ、眞妃琉。ごめん。おはよう。」
「こっちこそ邪魔してごめんね。おはよう。」
比奈子ちゃんは音楽を止めて、ヘッドホンたちをかばんに放った。
そして、瞳を輝かせて語りだした。
「眞妃琉!今日、転校生が来るって聞いた?」
「へ?」
ストーカーもどきのことを相談したかったのに、今日来るらしい転校生に話題を取られてしまった。
「知らない?」
「知らない。女の子?」
「噂によると男!しかもイケメンらしいよ~。楽しみだね!あ!でも、眞妃琉には井上三人様がいるのか・・・。」
「あの人たちは別にいいけどね。その噂って本当?」
「たぶん。」
たぶんって・・・どうよ。
まあ、あんまり興味はないんだけどね。井上ブラザーズは置いておいたとしても。
そのあとすぐにチャイムが鳴って、私は席に戻った。
「今日は転校生が来た。紹介する。入ってきなさい。」
「はーい。」
軽い返事をのあとに教室に入ってきたのは、かなり男前な男子。
確かにかっこいいけど・・・私、ガン見されてます。そして私もこの人ガン見。
マンガみたいな展開で、嫌なんだけど・・・。
「佐賀県から来ました。西都宇巳(サイト ウミ)です。よろしく。」


