恋のSEASON

「ところで、夏樹くんも冬矢先輩もなんで私のところに来てくれたの?」





オムライスを頬張りながら、私は気になっていたことを聞いてみた。


私は誰にも話していないに。助けが来てくれるなんて、思いもしなかったんだ。




「俺はこのこから聞いた。」


夏樹くんのスプーンの先には比奈子ちゃん。え?私、比奈子ちゃんに何も言ってないよ・・・?

疑問のまなざしを比奈子ちゃんに送っていたら、それを察してくれたらしく比奈子ちゃんが話しだした。





比奈子ちゃん・・・エスパーだ。





「食堂で眞妃琉を待っててたら夏樹さんに声をかけられたから、多分誰かに呼び出されたのかもって言ったのよ。」



「なんでわかったの?」



「朝話したでしょ?それにあんな時間に一人でどこかへ行くなんて変だしね。探したかったけど私はこの学校の人気ないところわからないから。」



「そっか・・・。じゃあ冬矢先輩は?それも比奈子ちゃんに?」



「僕は夏樹がウサギ小屋に向かって行くから怪しい!って思ったんだよ。でも、途中で男どもにつかまって・・・行くの遅れた~。」



みんな・・・私を心配してくれていたんだ。冬矢先輩は興味本位なところを感じないでもないけど・・・今回は目を瞑る。



「心配してくれて、助けに来てくれて、ありがとう。」



「「「どういたしまして。」」」




三人にはもって返事をされた。



「やだ!冬矢さんとはもっちゃった!眞妃琉、聞いてた?」



「聞いてた。聞いてた。」



なんか比奈子ちゃんがかわいい。