「そう?
じゃあ気をつけて持ってってね」


私は優さんと付き合った。


バイト先がたまたま一緒でいろいろ教えてくれた。


そのうちに優さんが私に告白してきた。


私は優さんにいっぱい親切にしてもらった。


だから断らなかった。

断れなかった。




「お疲れさまでしたー」


「実菜ちゃんっ!」


「わっ!」


優さんが私に抱き着いてきた。


「一緒に帰ろう?」


「いいですよ」


「てかさー…

敬語やめようよ?

付き合ってるんだよ?」


「はい…うん。

わかった」


「あと優さんはなしね。

優って呼んで。

あと俺も実菜って呼ぶから」