しばらくして荷造りも完了した






『もうこんな時間ですか…』






窓には満月に近い月が顔を出していた







「フィン様…お食事をお持ちいたします!」







急いで部屋をあとにしたアリアを見届けすぐに月へと目を映した






『あの日は、確か満月でしたね…サラマンダ!ヴォーカ!居ますか?』






名前を呼ぶと二人の青年が姿をあらわした






「フィン様…」






水色の短髪の美青年ヴォーカはフィンに近づき頬へキスを落とし…赤色の肩まである髪の美青年サラマンダは反対側の頬へキスを落とした






『二人ともお久しぶりですね…もう内容はお分かりですね?』






「「はい!」」







『では…ヴォーカは私と共に!サラマンダは国の見張りを頼みます』






「えー!俺が残るんですか?何で!」






一緒に行きたいのか駄々をこねるサラマンダにヴォーカからの拳が入った
いっつー!!と叫びながら転げているのを苦笑いしながら話しだす







『ヴォーカにしたのは今回の任務に適しているからです…許してください(チュ』






「ッ////!!…いいぜ!頑張らせてもらう!」






キスが嬉しかったのかはしゃぐサラマンダに比べヴォーカは不機嫌だった






「サラだけずるい(ボソ」






何故すねているのかイマイチ分からないフィンは首をかしげていた






『そろそろアリアが帰ってきますね…また呼びますね(ニコ』







最高の微笑みとともに二人は消え…同時にアリアが入ってきた







『お疲れ様です』






アリアに微笑みかけると照れながらも笑い一緒に食事をとり…今日はすぐに眠った
明日のために