「えっと…エワロット帝国王ロイド・ノフィア・エワロットですよね?確か無関心無表情な王だと聞いております…昔心を閉ざして以来笑ったことがないとか…でも国のことは一番に考えている御方だと聞いております」
『そうですか…なら安心ですね…私は幸せになってはいけませんから…』
遠くを見つめ母を思い浮かべた…母様あなたは今幸せですか?
アリアはその悲痛な表情を黙って見ていた…何故フィン様がこんなに辛い思いをしなければならないのか?
『さて!明日は出発ですから荷物をまとめましょう?アリアは明日から城のメイドたちと働いてもらいます』
「はい!フィン様がお帰りになるまで頑張らせていただきます」
そうして二人は荷造りに取り掛かった…

