アザレア

ロイドSide







今日一日を軍の書類整理に費やした
…本当は結婚相手が来るからと母に王間にいるようにと言われていたがロイドは行く気になれずここにこもっていたのだった







「何が結婚だ…」






所詮親が決めた結婚…俺は女なんていらない必要ない






「…今日は満月か」







後ろにある窓を見ると綺麗な月が顔を出していた
月は好きだ…こんな腐りきった心を癒してくれる







カタン…
「ん?」






何処からか窓の開く音が聞こえそちらに目を向けると知らない女…






「あれが結婚相手か」






見ているだけでどす黒い感情が込み上げてくるのにその女から目が放せない







ツゥ…
「ッ!!!(ドクン」






満月に目を向け涙を流す女を見た瞬間胸が一気に高鳴った







ドクンッドクン
「何だ…これは//」






高鳴る鼓動と熱くなる顔…それでも女から目が離せない…月の光に照らされ涙を零す女が美しく儚く見えたから






「っ馬鹿馬鹿しい」







むしゃくしゃする胸を押さえてまた執務を再開するがさっきのことばかりが頭に浮かぶ







「…今日は寝よう」






今日の俺はどうかしているんだ
そう感じたロイドはいつもより早く寝たのだった






胸の高鳴りが何か気付くのはもう少し先のお話






SideEND





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