赤眼の黒髪

そう思っていると体が軽くなっていくようでした。

いえ、本当に体が軽くなっていきました。

足が走りながら少しずつ地面から遠ざかって行きます。

そのうち、足を動かさなくても空中に浮いていることができるようになりました。

そうとなれば行くべき場所はひとつです。

少女は足を動かして大きな大きなビルの頂上を目指して進みました。

また爆発音がしはじめました。

それといっしょに大きなビルが上の方から崩れ落ちて行きます。

黄色い煙でなかなか前が見えませんが、がんばって進みます。


黄色い煙・・・・・。