「・・・・赤・・・眼」
少女は呼んでみる。この一週間、また赤眼が来たときのためにと発声の練習もしたのだがなかなか声がでなかった。
当然のこと空中に浮いている赤眼には伝わるわけもなく、赤眼はまだビルをこわしつづけていた。
「・・・・赤・・眼・・!」
今度は少し力を入れて言ってみた。
けれど、言葉がとぎれとぎれになってしまいまた伝わらなかった。
今度こそはと思い、少女は胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
そして力の限り叫んだ。
「・・・赤眼!!」
少女にとって生まれて初めて大声を出したのだった。
そして、生まれて初めてこの声が伝わってほしいと思ったのだった。
少女は呼んでみる。この一週間、また赤眼が来たときのためにと発声の練習もしたのだがなかなか声がでなかった。
当然のこと空中に浮いている赤眼には伝わるわけもなく、赤眼はまだビルをこわしつづけていた。
「・・・・赤・・眼・・!」
今度は少し力を入れて言ってみた。
けれど、言葉がとぎれとぎれになってしまいまた伝わらなかった。
今度こそはと思い、少女は胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
そして力の限り叫んだ。
「・・・赤眼!!」
少女にとって生まれて初めて大声を出したのだった。
そして、生まれて初めてこの声が伝わってほしいと思ったのだった。
