赤眼は男の方をチラリと向き、空中から男の方に銃を向けた。

「お前の大事な物はなんだ?」

さっきよりも冷たく冷徹な声だった。

「ぁっあぁっ・・・・・・」

男は答えたら殺されるのがわかっているらしくただただおびえていた。

「邪魔」

そう赤眼が言ったとたんにその男はバタッと倒れていた。頭だけ取れて。

赤眼は少女にきがつかなかったようにまた黒い銃で町を破壊しはじめた。

少女は思い出し始めていた。

前にここで誰かと飛んでいたこと。

化け物とよばれさげすまれていたこと。

そして、親のように自分をかわいがってくれた人がいたこと。