それから何分たっただろうか。

長く感じられるが、せいぜい五分ぐらいだろう。

少女が町をうろうろしている間に、もう町の7割は破壊されてしまった。

大きなビルはあと3個しかない。

別に阻止しようと思っているわけでもないが、赤眼が気になってしょうがないので少女はまだこの町から出ていなかった。

「やめろっやめるんだっ!やめてくれぇえ!!」

少女の横を人が1人通った。中年の男性だった。

男が空を見上げながら言っているので少女も空を見上げてみた。

そこには、空中に浮いて二つの黒い銃を持って次々と町を壊していく赤眼の姿があった。