危険な日々

あたしはまだ呆然としてた夏の肩を叩いてドアに向かって軽く走る。


「…あっ、うん。…あ!麗玻頑張れ!」


なにを頑張るんだ?笑


なんて思いながら、放心してた夏に手を振った。


「じゃーな、優。」


「おぅ。またな。」


え??


え…??


えぇ!!?


さっきの男性が、一緒に座ってた子達やら私達に絡んできた集団に別れを告げてるじゃないの!


同じ駅!?


地元にこんな人がいるなんて知らなかったよ…。






あぁ、私の妹惚れちゃったらどうしよう!?


突然の事に鼓動も、思考回路もヒートアップした私は、早歩きで改札に向かった。



「…ねぇ」


「!!!!!」


背中に神経集中さながら距離を広げてた私だったけどさっき助けてくれた声に足が動かなくなった。


「なっなに??」


私は後ろを振り返れないままに返事したけど。


絶対声裏返った…