危険な日々

「全員が全員童貞とか決めないでよね??学校で括られたら、馬鹿女は全員ヤリマンになるからね??」


悪魔っぽい笑顔でさらっと言われた。


ヤリマンってゆぅ言葉に、恋心が芽生えるかもって気持ちはバッサリ切り捨てられちゃったょ…。


男の子は言うだけ言うと座席に戻って行った。


夏は助けてもらった(?)手前だかなんだか、何も言えずにいた。


案外私と一緒で、不覚にも少しトキめいちゃって何も言えなかったのかもだけど…。


学ラン集団ももう何事もなかったかのように、集団で話し出した。


私達は微妙な空気になったまま、次の駅であたしが下車という所に差し掛かっていた。


…てか、私まだ処女だょ??


夏は年上の彼氏いるけどさっ。


彼氏いなくて飢えてるっつぅのに、ヤリマンかよ?!


あぁー…。


決めつけられるのって嫌な事なんだなぁ…。


なんてぼんやりと考えた。


そうこうして、喧嘩未遂から夏と語る間もなく地元着いちゃったよ。


「あっ、夏!!明日ね!もぅ喧嘩買わないでね。」