危険な日々

私、争い事苦手なんだってば…!!


小さい頃から1人ぼっちだったから、仲間ハズレを極端に怖がり、喧嘩を避けるために時には自分の意見を曲げてまで平和に生きてきたのにぃ~…。


夏たら血の気が多いよっ!


あぁ、どうしよ~。


「…やめろって。」


不覚にも半泣きでオロオロしてた私に予想もしてなかった映像が飛び込む。


「先にちょっかい出したのそっちでしょ?!」


ナルの肩を違う男の人が掴んでいた。


男同士の睨み合い?!


になるかと思いきや…。


「…っち」


と、ナルは舌打ちして集団に戻って行った。


ナルを見送って喧嘩を止めてくれたヒーローがあたし達に振り返る。


「…それから、あんた達も。」


ん??


ん…??


んっ?!!


ちょっとこの人!!


滅茶苦茶、格好良いじゃんか!!


無表情でこっちを見てるけど整った顔に、ガッチリした身体。


髪は、今流行りの髪型。