夏に肩叩かれて私は首を縦に振ると、笑顔を返す。


学ラン集団は、県一の頭の良い男子校の生徒だった。


私達は、名前書ければ入れてしまう女子高だから通称、馬鹿女(バカジョ)なんて呼ばれちゃうのよね…。


「っ、馬鹿女が調子乗りやがって…」


私と夏が、美しき女の友情を再確認してたら、集団の明らかにナルシスト!!ってかんじの男がこっち睨んでた。


図星だから怒ってるのかしら…??


なんて私が呑気に思ってたら。


「勉強だけできたって童貞じゃぁねぇ。」


夏たら一番痛い一撃をくらわしちゃったよ。


「なっ夏!!」


「あんなチェリー君に言われっぱなしじゃ悔しいじゃないっ!」


…また、刺激するような事を…。


「てってめぇ…」


…明らかに怒ってるー!!


「夏~!!」


ナルが私達の所まで歩き出したから、私は夏の腕を引っ張って逃げようとすると、


「なに怖がってんのよ!!」


夏はその場に立ったまま、ナルをより一層厳しく睨む。