危険な日々

「…ん…っ」


目を開けば見慣れた天井。


おでこには冷たい感覚。


今度は悪魔の手じゃなくて…


冷えピタだけどね。


いつのまに部屋に…??


汗ばんだ肌にパジャマが張り付いて気持ち悪い。


それに…


喉渇いた…


私はフラフラの体を必死に起こすと壁をつたいながら一段一段ゆっくりと階段を降り始めた。


…冷蔵庫…


って、


「…あく…ま??」


私の声に悪魔はびくっと振り向く。


「…麗玻…??」


びっくりした顔でそう言うと悪魔は足速に私に近づいた。


「熱あるんだから寝てろ。なんかあれば俺に言えばいい」


威圧するような口調。


「はぃ…」


弱々しい一言が私の唇から零れて、


「病人は寝てなよ」


そして私の体はまた宙に浮く。