危険な日々

…あの~~…。


朝から見せ付けないでくれます…??


私が二人のやり取りに固まってると、しばらくバカップルのようなむかつく言葉のキャッチボールを続けてたママが思い出したように言う。


「あっ!もう7時40分よ??貴女遅刻するわよ??」


…はっ!!


そうだったぁぁぁ!!


私ったら急いでたのに、想像以上に寒い二人の会話に我を忘れてたわ!!


「いいい行ってきまぁす!!」


『いってらっしゃぁい』


はっ!はもっちゃって…


なんなの!?


この夫婦は…!!


て!!そんなの気にしてる場合じゃなーい!!


遅れる~!!


髪もセットする暇なくてぐちゃぐちゃだしっ!!


もぅー!!見た目なんか気にしてらんない


走れっっ


私は、日頃から人並みの運動神経をフルに活動させて駅を目指す…っ


「…っ!きゃっ!!」


「遅い。遅刻したらどうしてくれるの??」


あっ悪魔男?!!!


私は悪魔男に鞄をひっぱられて、勢い余って倒れそうになる…


「…朝っぱらから…痴女かょ。」