「また伝説を作ってしまったようだ。ページ数を圧迫してしまうわい」

 「その心配は無用だな。こいつは充電中で寝たままだ。記録してねーよ」

 「ぬ、我等の伝説をプリントアウトするしな能のないガラクタめが。起きたら我が漢の道五人抜き編を聞かせねばならぬか」

 「その程度で語るんじゃねーよ。それより商売繁盛だぜ。早く捌いて次に行かなきゃ州兵を向けられるぜ」

 関羽と張飛の塩屋は役人成敗の噂と安値が絡まり、日暮れ前には完売した。二人はすぐに店をたたむと荷車に眠ったままの少女を乗せて町を後にした