「躾?そんなもの、必要ない。
我と居れば…自然に身につくだろう。」
その言葉に…
ルシュアは銀髪男に視線を向けた。
それも…勢い良く…。
…絡み合った2人視線。
ルシュアは瞬時に目を逸らした。
「は?傍におくだと?
生半可な気持ちで決めてんじゃねぇ。
お前はドンなんだぞ?
その女になる奴は、
それなりの者じゃねぇと
仕事に支障が生じる。」
茶髪男はそう銀髪男に視線を向けると
顔を顰めて言い放つ…。
その時…銀髪男は…
一気に顔色を変えた。
「生半可な気持ちで…。
我が決めるとでも言うのか?」
冷めていた声が…さらに低く変わり…
ルシュアの体はびくりと揺れて
震えだした…。
(やだ…怖い…)


