「ビオ、止せと言っている。」
そう無表情で言った銀髪男の声は
やはり冷めていて…
ルシュアはびくりと体を揺らせた。
「ルシウス、何庇ってんだ?
こんな女、まわして
売春婦にでもすればいいだろ。
そうすりゃ、金も手に入る。」
と、大声を発する茶髪男は
低い声で言う…。
「性処理機に相応しい女は
山ほど居るだろう。
それほど、女を抱きたいのなら…
他をあたれ。」
銀髪男は悪びれも無くそう言うと
ルシュアの髪から
茶髪男の手を解いた。
「別に溜まってるから
言ってるんじゃねぇよ。
…この女、ちぃと。
躾が必要のようだからな。」
茶髪男はブラウンの瞳を
ルシュアに向け、言い放つ。
ルシュアはその
淡いグリーンの瞳を潤ませた。


