「ッ…」
目を見開くルシュア…。
身動きしても…掴まれた手は力が
緩む事を知らない。
「女…浅はかな行動は、
死を呼ぶぞ。」
「っ!死なんて怖くない!」
ゆっくりと言葉を発した銀髪の彼に
ルシュアはそう大声を上げた。
「早く、この街から消えて!
此処は殺人鬼が
うろうろして良い場所じゃないわ。」
さらに言葉を続けたルシュアに…
茶髪の男は眉間に皺を寄せ、
顔も無表情に変わった。
ルシュアの髪を掴み上げ、
顔を思いっきり近付けて、
眼を飛ばす。
「いっ…やぁ…」
痛みで顔を顰めたルシュアに
茶髪男は口を開いた…。


